代表メッセージ

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“誰もがキャリアに悩む時代”に当社で働く意味とは

有史以来、今日ほど多くの人がキャリアに悩んでいる時代も無いでしょう。

ほぼ無尽蔵と言えるほどの情報と選択肢に日々曝される中、「何が自分にとって最適なキャリアなのか」を自信をもって判断出来るという人は、余程賢いか、余程愚かか、どちらかだと思われます。

かく言う私も、2024年3月に、創業者の引退に伴う事業承継という文脈で社外から招聘を受ける形でケイコーポレーションの代表に就任したのですが、そこに至るまで何か明瞭なキャリアプランやビジョンがあったかというと率直に言ってそんなものはなく、運と縁によって舞い込んだ機会を見切り発車的に掴みにいった、というのが実態になります。

当時はリユース・リサイクル業界の知見や経験があるわけでもなかったのですが、幸いなことに代表就任後も大きな混乱が起こることなく、社員たちと協力しながら会社の成長トレンドを維持・強化することが出来ており、充実の日々を過ごしています。

思い返してみて自分のキャリアにとってとても良い判断をしたな、と感じているわけですが、当時そのような判断を後押ししたポイントが何だったのか、を改めて考えてみると、それがそのまま現在新たな職を探している方々に対して、ケイコーポレーションで働くことを推す理由になるのではないかと思い至り、ここで言語化をしてみようと思います。

社会トレンドに乗った事業を行っており、実際に売上が成長していた

ビジネスの世界では「売上増は七難隠す」という言葉が昔から用いられていますが、私の経験からも本当にその通りと感じていました。

企業というのはバーチャルな存在で、煎じ詰めるとそこで働く人の集まりなので、その人たちが満足するような「機会」「ポスト」「報酬」を提供し続けることが出来れば、経営が上手くいきやすいことは自明です。

ただ、人は何事にも慣れる生き物なので、ある瞬間には満足していた「機会」「ポスト」「報酬」にも、次の年には満足しなくなるのもごく自然なことです。より良い「機会」、より高い「ポスト」、より多い「報酬」、それらをより多くの人に提供するための原資が、「売上増」あるいは「成長」ということになります。

ケイコーポレーションは、私が代表に就任する以前の3年間で、ざっくり売上高約20億円→約30億円→約40億円と成長を続けてきており、日本経済全体がほぼ0%成長であることを考えれば、これはなかなか素晴らしい成長幅のように思われました。(ちなみに、就任初年度は売上高約52億円となり、進行中の次年度も売上高約60億円強で着地見込みです。)

そして、その成長の「質」に目を向けると、何かの短期的なブームに乗った結果というわけではなく、

・事業環境変化の加速に伴うより頻繁な事業資源の再分配・再投資の必要性向上
・インフレの進行に伴うコスト構造の継続的・抜本的見直しアクションの定着
・社会的要請を受けた自然環境配慮の強化

といった、向こう10年は多少の調整はあれども大きな揺り戻しが無さそうな社会トレンドに乗った結果のように思われ、自身が経営を承継した後も、大きな失敗をしなければ売上増を継続していける可能性が高そうだ、ひいては上手く経営していける算段がつきそうだ、と考えました。

これはこの文章を読まれている求職者の皆さんにもそのまま言えることで、ケイコーポレーションで働くことによって、より良い「機会」、より高い「ポスト」、より多い「報酬」を得られる可能性が高いよ、それはあなたのキャリアにとって良いことだよ、ということをお伝えしたいと考えています。

私の前任者である創業者が、いい男だった

中小企業における組織のトップ、とりわけ創業オーナーの影響力というものは、絶大なものがあります。

その会社にどのような社員が集い、それら社員がどれほどの能力やモラルを有し、どのような価値観を大切にし、日々どのような言動をとるのか、には組織のトップの日々の立ち居振る舞いや生き様が色濃く反映されます。

ケイコーポレーションの創業者であり、私が代表を承継する以前に組織のトップを務めていたのは藤田浩志さんという方で、私も承継の事前に複数回にわたり、腹を割って色々と話をさせてもらいました。

その結果、私は藤田さんのことがすっかり好きになってしまい、この人が人生を賭けて作り上げてきた組織とビジネスであれば、きっと素晴らしいものだろう、その素晴らしいものを、自分の力でより発展させていきたい、という想いをもって、代表の就任を受諾する決心をしました。

藤田さんのどこに惚れたかというと、まぁ色々あるのですが、一番は「自身の美学に基づき臆せず綺麗ゴトを言い放ち、その綺麗ゴトを実現するためにごく自然体で行動している」点かなと思います。

そもそもの話、ほとんどの創業オーナーは、自身の会社が順調に成長しているタイミングで、事業を承継しようなんて考えません。余程の高齢で体調的な問題などがあれば話は別ですが、当時藤田さんはまだ51歳で、引退するには明らかに若い年齢でした。

よって、最初に話を受けた際の私は、「数字上は順調に成長しているように見えるが、きっと裏側では早く代表から退きたいと思うような『地雷』が隠れているに違いない」と、かなり穿った見方をしていました。

藤田さんとの対話の中で、なぜ今のタイミングで承継なのか疑念を持っている旨を率直にお伝えすると、

「自分が育てた事業を承継した人に、後日やっぱり承継しなければ良かった、なんて思われたら最悪じゃないですか。そんなのは自分の美学に反する。今のタイミングなら、かなり高い確率で後日承継して良かったと思ってもらえるはず。そうやって、自分と関わった人を幸せにしていけなかったら、生きている意味がないじゃないですか。」

という答えが返ってきました。

理屈としてはわかる、が、さすがに綺麗ゴトが過ぎるのではないか…しかし、このやけに爽やかで説得力のある物言いは…などと感じながら、ケイコーポレーションの実態の調査・分析を進めていきましたが、結局どこをどう掘っても『地雷』なぞ見つからず、どうやら藤田さんは本音で綺麗ゴトを語り、その言葉の通り動かれているらしい、と納得せざるを得ず、同時にそれは何とカッコ良いことだろうか、と感銘を受け、前述の通り承継を決心することになります。

もちろん、承継後も『地雷』が見つかるようなこともなく、藤田さんとは今でも良い友人関係を築かせてもらっています。

これを読まれている求職者からは、「いやいや、そのステキな藤田さんはもういないんでしょ」と突っ込まれるかと思いますが、創業者のDNAは組織の幹に根ざし長く残り続けるものですし、私も残った社員も、藤田さんが作り育てたケイコーポレーションの、良いところは守り、至らないところは改善していくという想い、いわば経営の『軸』を持って、日々事業に向き合っています。

松下幸之助や本田宗一郎の名を引くまでもなく、素晴らしい創業者がいたということは、後日その会社で働く人にとっても、沢山の良い影響があるものと考えています。とはいえ、もちろん私と藤田さんは別人ですし、私は創業オーナーではないにせよ時間が経つにつれ会社の色は徐々に私の色になっていかざるを得ません。

皆さんとは、当社の採用にエントリーいただければ面談の際にお会いすることになります。ぜひ、この男は自分の人生の貴重な時間を託すに足るトップなのか、よく見定めていただきたいと思います。能力面では色々と不足があるかと思いますが、想いや姿勢の面では、自身の美学に恥じることのないよう、経営に向き合っているつもりでおります。

最後に、このメッセージを読まれている皆さまに、まずは一度お会いできることを、更には一緒に働けることを、楽しみにしております。

株式会社ケイコーポレーション
代表取締役社長 森田 渉

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いい仕事をする大人、
集まってます。