製紙工場の設備撤去で隣接ラインを止めずに工事を完遂。他社見積もりより40%のコスト削減も実現

- 工場内の設備を撤去したいが、稼働中の隣接ラインへの影響は避けたい
- 限られたスペースでの作業となり、工期とコストが不安
- 工場全体の効率性低下を懸念し、1カ月以内での撤去完了を目指したい
- 作業工程を綿密に計画し、1カ月での撤去完了を実現可能に
- 隣接ラインへの影響を避けるため、天井解体によるクレーン吊り出し工法を採用
- スクラップとしての価値を維持できる解体方法を提案
- 計画通り1カ月での撤去を達成、隣接ラインへの影響もゼロ
- 180トンの設備を買取対象として活用し、撤去費用を40%削減
300坪の工場区画での設備撤去。隣接ラインを止めず、コストも抑えたい
お客様の製紙工場で製造ラインの入れ替えが決まり、300坪区画に設置されたクリーナー、ポンプ、配管類一式の撤去が必要となりました。工場全体の生産性への影響を最小限に抑えるため、1カ月以内での撤去完了が求められました。
本案件は稼働中の製造ラインに隣接しているため、振動や粉塵、作業員の移動による接触など、さまざまな影響を完全に防ぐ必要がありました。製造ラインが稼働している工場での撤去作業では、わずかな影響でも生産性の低下や製品品質に影響を及ぼす可能性があるからです。
また、隣接ラインの存在によって撤去作業に使えるスペースが限られているため、通常の搬出経路が確保できない状況でした。このような制約下での撤去作業では、従来の工法が使えないことによる工期の延長や、特殊な撤去方法の採用による追加コストの発生が一般的な課題となります。本案件でも、大型重機が使用できない中での効率的な撤去方法の確立と、コストの抑制が大きな課題でした。
このような悩みを抱える中、お客様は当社のホームページを見て、類似案件での実績に興味を持ち、ご相談いただきました。
「通常の搬出は不可能」という状況を天井解体による吊り出しで解決
従来の撤去方法が使えないこの案件で、当社は思い切った提案をしました。設備搬出のための十分なスペースが確保できない状況を打開するため、天井の一部を解体し、大型クレーンで設備を吊り出す工法です。慎重に検討した結果、この工法であれば隣接ラインへの影響を最小限に抑えられることが判明しました。
具体的な施工では、事前の綿密な準備が重要でした。天井の解体範囲を必要最小限に抑える計画の策定、クレーン配置の最適化、施工手順の詳細な計画などを入念に検討。さらに、設備の分割方法にも工夫を凝らし、吊り出しやすいサイズでありながら、スクラップとしての価値が下がらないよう配慮しました。
また、工期を最小限に抑えるため、天井解体から設備撤去、クレーン作業までの工程を綿密に計画。各工程の所要時間を細かく見積もり、人員配置や機材の手配を最適化することで、1カ月という工期での完遂を実現可能としました。
わずか1ヶ月の工期で撤去完了。180トンのスクラップ買取で40%のコスト削減も達成
お客様が工期やコストに懸念を抱かれていた本案件。しかし、天井解体から設備撤去まで、計画通り1カ月での完遂を実現しました。さらに、隣接ラインを一度も停止させることなく、安全に作業を完了。騒音や粉塵による影響も最小限に抑えることができました。
コスト面でも大きな成果を上げました。撤去した設備は、慎重な解体作業により、スクラップとして高い買取価値を維持。180トンのスクラップを500万円で買い取ることができ、当初見積りから40%ものコスト削減を実現しました。
お客様からは「こんなにスムーズに進むとは思っていませんでした。次の設備導入への準備が予定よりも順調に進められそうです」と評価をいただきました。工期・安全性・コストのすべてにおいて、お客様の期待に応えることができた案件となりました。

隣接ラインが稼働中という条件で、なおかつ搬出経路も限られる難しい案件でした。天井解体での吊り出しという工法を選択し、さらに設備の分割方法を工夫することで買取価値も最大限に高められました。その結果、工期1カ月での完遂と40%のコスト削減を実現。作業中の隣接ラインへの影響もゼロに抑えることができ、すべての面でお客様の要望にお応えできました。
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