雪害で倒壊した太陽光発電設備を買取。想定より75%のコスト削減に成功

- 大雪の影響で太陽光パネル2万枚含む発電設備が架台ごと倒壊する事態が発生
- 競合他社は設備を全損扱いとしたため、撤去・処分費用が8,000万円超と高額に
- 倒壊した設備の撤去費用をいかに抑えるかが大きな課題に
- 良品・不良品パネルを選別し、抜き打ちで出力検査を実施
- 太陽光パネルだけでなく架台など施設資材も買取対象として査定
- 梱包方法や運送手段を工夫し、撤去作業の効率化とコスト削減を図る
- 最終的な撤去費用を他社見積もりに比べ、75%削減することに成功
- 選別の結果、パネルを2,000万円、架台などの資材を500万円で買取
- 産業廃棄物の処分量を最小限に抑え、運送費用も大幅に削減
発電設備が雪害で倒壊。他社提示の撤去費用は8,000万円と高額に
2万枚の太陽光パネルが設置された大規模発電施設で、雪害により約3分の1の設備が架台ごと倒壊する事態が発生しました。倒壊した設備の撤去・処分費用について、他社は設備をすべて産業廃棄物として処分する前提で見積りを提示。その結果、産廃処分費用5,000万円、撤去費用3,000万円と合計8,000万円以上の高額な金額となりました。
設備の所有者である太陽光発電事業者様は、なんとか撤去費用を抑える方法がないかと模索していましたが、設備の価値を見極めて選別するという発想を持つ業者が見つからず、解決策を見出せない状況でした。そうした中、当社の実績をお調べいただき、ご相談に至りました。
パネルの選別と買取を活用した処分コストの削減提案
当社は倒壊した設備を「すべて産廃処分」とするのではなく、一つひとつ丁寧に確認することを提案しました。パネルの発電性能を検査し、使用可能なものを選別。さらに架台などの付帯設備も、素材として買取可能なものを査定することで、処分コストの大幅な削減が見込めると考えました。
加えて、撤去作業においても効率化を図りました。設備の梱包方法を工夫し、運送便の最適な選定を行うことで、運搬コストの削減も提案。撤去から運搬までの一連の工程で、コスト削減を実現する計画を立案しました。
選別・買取の実施で総額6,000万円のコスト削減を実現
設備の状態を詳細に確認した結果、太陽光パネルを2,000万円、架台などの施設資材を500万円で買い取ることができました。また、産業廃棄物の処分量を最小限に抑えたことで、処分・撤去費用も3,500万円削減することができました。
最終的な撤去費用は2,000万円にまで圧縮され、他社の見積額と比べて6,000万円以上、約75%ものコスト削減を達成。お客様からは「想定以上の費用削減を実現できた」と高い評価をいただきました。
他社の想定見積りと当社実施内容
産廃処分 | ▲5,000万円 |
運搬・撤去費用 | ▲3,000万円 |
合計 | ▲8,000万円 |
産廃処分 | ▲3,300万円 |
運搬・撤去費用 | ▲1,200万円 |
買取 | 2,500万円 |
合計 | ▲2,000万円 |

近年、自然災害による太陽光発電設備の被害が増加しており、事業者様からは処分費用の高さ、保険会社様からは保険請求額の抑制について相談を受けることが増えています。本案件でも一見すると全損に思える設備でしたが、丁寧に確認することで買取可能な部分を見つけ出すことができました。設備を一つひとつ確認してパネルと架台の買取を実現し、産廃処理を最小限に抑えることで大幅なコスト削減につながりました。
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